丸火★星座教室(2/1~2/2)開催しました

2025年2月1日(土)~2日(日)「丸火★星座教室」を開催しました。富士市内の小学4年生~6年生67名が参加してくれました。
今年は、宮沢賢治が「銀河鉄道の夜」を発表して100周年ということもあり、「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたプログラムを展開しました。

冬は晴天率が高く、空気も澄み、本来であれば星空がとてもきれいに見えます。今年の星座教室当日は雨天曇天で、星空を見ることはできませんでした…がしかし、様々なプログラム内容や、参加した子どもたちの好奇心のお陰で、天体への興味が深まった2日間になりました!!

一日目は、少年自然の家オリジナル星座盤づくりからスタートです。自分だけの素敵な星座盤を作りました。この星座盤は、プログラム中の色々な場面で活躍しました。

夕食後は、天体についての学習タイムです。今の時期観察できる天体や冬の星座について学びました。

そして、講師や所員による、「銀河鉄道の夜」のあらすじを簡単にまとめた劇を楽しみました。
「銀河鉄道の夜」は星巡りのお話しです。笑いありの劇でしたが、本当はとっても奥の深い作品です。ぜひ本物のお話を読んでみて下さい。

本来であれば星空観察の時間帯。雨は降っていなかったので、屋上に上がり、双眼鏡や単眼鏡を使って富士市の夜景を楽しみました。双眼鏡を使うことで、目には見えない遠くのものも観察できることを実感してもらいました。

本物の星座は観察できませんでしたが、晴れていればどんな天体を観察できたのかが分かる「今日の星空」というプラネタリウム番組を上映し、星座観察を行った気分になってもらいました。映像の美しさに途中で拍手が沸き起こるなど、雨天プログラムも楽しんで参加してもらえたようです。

その後、班対抗星座あてクイズ大会を開催しました。この活動は、「自分が星座になってみよう!」と講師の先生の何気ないひとことから始まった、史上初の試みです!
皆が使用できるものはペンライトのみ。それを使って、電気を消した研修室が夜空となり、そこに各班で順番に星座を作っていきます。

この星座あてクイズ大会には、星座盤が大活躍!天井に映し出したり、スクリーンに映したり、班ごとに工夫して様々な星座が出来上がり、大盛り上がりでした!みんなのアイデアを生み出す力に感動しました!!

2日目は雨天のため、丸火自然公園内で行う予定だったアドベンチャーラリーを、室内でのリレーオリエンテーリング形式に変更して行いました。
少年自然の家が「銀河鉄道の夜」の世界に早変わり!班ごとに、「銀河鉄道の夜」の名場面をモチーフにした各ポイントを巡りながら、キーワードを集める宇宙旅行をしました。

天の川を渡ったり(鈴をつけたロープくぐり)、小惑星探査機でサンプリングしたり(ボール転がし)、星を集めたり(モルック)。アクティビティポイントもあります。室内でも十分楽しめました。
各ポイントに設置してあるクイズは、自作の星座盤を利用して答えを導きだします。星座盤の使い方は、どの子もばっちりになりました!

昼食後は、せっかく星座教室に参加してくれたのだから、せめて天体望遠鏡をのぞく体験もしてもらおうと、所員が工夫した土星観察体験も行いました!
ちょっと笑いありな体験となり、望遠鏡の仕組みを学ぶ良い機会となりました。

最後は、身近な天体「太陽」について学びました。
新型コロナウィルスの語源でもある「コロナ」や黒点など、意外に知らなかった内容に興味をもってくれました。晴れていれば、黒点観察を行う予定でいましたが、太陽は現れてくれませんでした…

宇宙について、知識を深め、学び、活動し、とても充実した2日間を過ごしました。
夢は大きく、将来、この参加者の中から、宇宙飛行士や宇宙科学者が現れてくれることを期待します!!

<<担当:狩野(ナナ)>>