
第49回ししどて学級⑤(12/7-12/8)開催!
12月7日から8日にかけて、第5回ししどて学級が開催されました。
ししどて学級は今年で49回目を迎え、少年自然の家で最も歴史あるプログラムとして、多くの参加者を迎えています。
今回のテーマは「丸火の冬じたく」。この5回目が今年度最後のししどて学級となります。

最初の入所式では期待と不安が入り混じっていた子どもたちも、第5回ともなるとすっかり慣れた様子。生き生きとした表情で講師の話に耳を傾けていました。


はじめの活動は森林学習です。丸火自然公園にはスギやヒノキの人工林が広がっています。
人工林のように適切な手入れが必要な森について、富士市林政課と富士森林組合の方々にご協力いただき学ぶ機会となりました。


「木を切るのは悪いこと?」そんな問いかけから始まり、人工林には間伐が不可欠であることを知った子どもたち。続いて、森林組合の方が実際に木を伐る場面を見学しました。静かな森に響くチェーンソーの音、そして倒れる瞬間の迫力にみんな釘付け!



さらに、自分たちも間伐のお手伝いをします。倒れる際に木につながったロープを引いて安全な方向へ倒すサポート。見事倒し切った瞬間は安堵感と達成感に満たされました!


青少年の家に戻り、お昼ごはん。今回のメニューはお雑煮です。まずは、お餅を焼くための火を自分たちで起こします。第3回のキャンプで経験済みの火おこしも、もうお手のもの。安定した火を作り、お餅をアルミホイルで包んでじっくり焼きました。
焼きたてのお餅をお雑煮に入れて完成!じっくり味わい「おいしい!」とおかわりをする子どもいました。


6年生が多くもうすぐ中学生になるししどて学級生たち。将来どんな自分になりたいをイメージすることで、中学生活への活力になると思います。そこで将来の夢をカードに書いてもらいました。現実的なものからユニークなものまで、それぞれの想いが詰まったカードがずらり。私たち所員も笑顔になりました。





クラフトでは、昨年のししどて学級で間伐したヒノキを使い、ストラップ作りに挑戦!1年間じっくり乾燥させた木は、軽くて先ほど倒した木と違うのは一目瞭然。自分たちで切った木との違いを感じながら、やすりで丁寧に磨き上げました。シンプルな作業ながら、削り方次第で仕上がりが変わるため、みんな真剣です。最後に紐を通してストラップが完成!それぞれの個性が光る、特別な作品ができあがりました。




夕食後は、夜のお楽しみ天体観測です。
まずは星座の話。クイズを交えながら楽しく学ぶことで、難しい内容もスムーズに理解できたようです。子どもたちが意外とたくさんの星座を知っていて驚きました。


いよいよ屋外へ。実は少年自然の家の屋上には望遠鏡があり、イベント時は特別に入ることができます。望遠鏡から見る月や富士市の夜景に、子どもたちは喜んでいました。


お風呂で温まった後は、班長会議・班会議。そして、1日を振り返り1日目が終了しました。
2日目の朝は、1年間お世話になった少年自然の家への感謝を込めて清掃を行いました。子どもたちは普段以上に丁寧に掃除をする姿が見られ、嬉しかったです。

朝食後は、竹はし作りと和飾り作りを楽しみました。
竹はし作りでは、ナイフだけを使って竹の棒を箸の形に整えていきます。ナイフは使い方を間違えると大きな怪我につながりますが、適切な使い方を知ってもらうことも大切な学びです。
使い方をしっかり説明した後、それぞれで作業に取り掛かりました。子どもたちは集中して黙々と作業を進めていました。その甲斐あって、立派な箸が完成!中には味がある箸もありましたが、時間をかけて作ったので愛着をもって使ってくれると嬉しいです。


和飾り作りは班のメンバーと協力して行いました。3~4人一組になり、わらを編んでいきます。最初はなかなか上手くいかずにやり直す子もいましたが、班員同士で協力して完成させました。1人1個お土産に持ち帰るため、班メンバー全員分を作り終えるころには、みんな上達していました。


お昼ごはんを食べた後は、いよいよ閉校式・修了式の時間となりました。
全5回のししどて学級を通して、子どもたちはどんな時間を過ごすことができたのでしょうか。この1年間の活動が、子どもたちの糧につながることを願っています!
そして、自然の中で過ごすことの心地よさや、仲間と協力して得られる達成感。自然での活動は力をくれると実感してくれたら嬉しいです。




丸火自然公園/富士市立少年自然の家は富士市の皆さんのためにある公園です。子どもたちにはまた遊びに来てほしいです。
今年度のししどて学級はここで終了となりますが、来年度の第50回ししどて学級も参加をお待ちしてます。1年間、ありがとうございました!

<<担当:寒河江(えびちゃん)>>